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特集記事

MUSIC/SLASHが考える
「音」の持つたくさんのチカラ、
そして価値とは?

緊急インタビュー

コロナ渦で「大阪アラート発令」を受けて、
『FUNKY DICOvery』のライブ配信が
延期になった理由とは?


―やっぱり、ちゃんとファンがアーティストに
課金をする仕組みに戻すべきだと。

谷田:はい。『MUSIC/SLASH』では、配信は一度きり。アーカイブや振り返り配信は一切おこないません。ライブを見る側も、一発勝負で、ライブと同じ感覚を味わうことができます。そんなプラットフォームは今までなかったので、私たちが作りました。

『MUSIC/SLASH』が唯一の正解だとは思っていないくて、アーティストの一つの選択肢になればいいなと思っています。これも含め、アーティスト自身が、自分たちにとって何が一番良い形なのかを考えて音楽活動をする中で、ライブストリーミングが選ばれていけば、そんなライブストリーミングは残っていくでしょう。

ストリーミングだから残る、というわけではなくて。定額でなんとなく好きな曲がただ流れているというのは、今の時代には合っているかもしれいないけど、ちゃんと、自分がお金を払ってアーティストとの時間を購入しているんだという感覚で楽しむ音楽の選択肢があっても良いのではないかと思っています。

だからこそ、プラットフォームを用意している私たちは、ライブをきちんとストリーミングという形で配信してマネタイズできるよう、考えていかなければならない。セキュリティをしっかりさせて、コピーできない仕組みを作るとか、ライブの刹那性を確保するべく振り返り配信をしないとか。「なんでアーカイブ残さないんですか?」って聞かれることがよくあるんですけど、別に、意地悪でやっているわけではないんですよ(笑)。一回しか見られなくて、一時停止もできなければ、巻き戻しもできないものと、何度でも見られるとわかっているものでは、見る意気込みや集中力、それに対する価値までも変わってきますよね。ライブって、その瞬間にしかない空間を、アーティストとファンの間に構築できる時間でありメディアだと思っています。だったら私たちは、その空間を、最上級の状態で届けようではないか、そう思っているんです。


―NEW NORMALの時代における、
音楽の楽しみ方ですね。

谷田:サブスクリプションでは、音楽が誰のものかわからないまま聞いている状態だと思うんです。やっぱり、自分が買った音楽、自分が投資したライブ映像なんだという体験は、重要。きっとユーザーは、お金を払った以上の何かの価値を得ているはずです。

でも、どれだけ映像ストリーミング配信の品質が高かったとしても、やっぱりライブの代わりにはなりません。だから、ライブストリーミング配信は、「ウィズ・ライブ」であるべきで。チケットがレアで取れなかった人、遠方で行けない人のための、もう一つの選択肢になればいいと思っています。